運用で得た利益が非課税になるNISA制度。
私が証券会社で働いていたときはありませんでした!
こんなにお得な制度、是非みんなに使ってほしいのですが、まだ成人の1割しか利用していないそうです。
「知識や経験がないから」「少額しかお金がない」などの理由によるそうですが、
投資信託なら100円からやれますよ。損するのが嫌なら、NISAでポイントから投資することも可能ですよ。
少額からでもよいので是非やってみてくださいね。
NISAは期間限定の非課税制度ですが、特につみたてNISAについては金融庁が期間延長もしくは制度の恒久化を要望しているところです。
(参考)
金融庁 令和元年8月 令和2年度 税制改正要望項目
https://www.fsa.go.jp/news/r1/sonota/19zeikai.pdf
NISAとは?
つみたてNISAと区別して一般NISAと呼ばれることもあります。株式や投資信託などに投資し、運用により出た配当金や分配金、売却益の利益が非課税に制度です。
通常、株式や投資信託に投資して、利益が出ると、利益に対して20.315%(所得税・住民税・特別復興所得税)がかかります。
例えば、100万円の株式に投資して150万円になったので売却すると、50万円の売却益が得られます。
そのとき税金は、500,000×20.315%=101,575円と約10万円もかかってしまいます。
NISAでの投資なら、この10万円が非課税となります。
(一般)NISA概要
・非課税対象:株式や投資信託などへの投資で得られた配当金・分配金や売却益
・1人1口座
・非課税投資枠 :上限毎年120万円
・非課税期間 :最長5年間
・投資可能期間:2023年まで
NISA口座の開設は、証券会社で口座を開くと同時に開設することができます。
ほとんどの証券会社で取り扱っており、ネット証券のNISA口座での株式取引なら取引手数料が無料になることが多いです。
つみたてNISAとは?
つみたてNISAは毎月・毎日など一定期間積立による投資で得られた利益が非課税になる制度です。
投資対象は一定の投資信託で、買付手数料無料で保有期間中にかかる信託報酬が低い投資信託が対象です。
少額で長期資産形成するのに、コストが高いと運用効率が悪くなってしまいますが、コストの低い投資信託のみ厳選されているので、今から投資を始めてみようという方にぴったりの制度となっています。
さらに、中小企業などでつみたてNISAに毎月1,000円以上積み立てている社員に対して奨励金がでているところもありますが、その奨励金に所得税がかかっています。その奨励金が非課税になるよう金融庁が要望中です。
つみたてNISA概要
・非課税対象:金融庁指定の長期投資に適した一定の投資信託への投資で得られた分配金や売却益
・1人1口座
・非課税投資枠 :上限毎年40万円
・非課税期間 :最長20年間
・投資可能期間:2037年まで
NISAとつみたてNISAの違い
大きな違いは3つあります。
1つ目は、投資対象です。
つみたてNISAの投資対象は長期資産形成に適した一定の投資信託と決まっているため、初めて投資を始める方は商品数がありすぎて選べないという心配も無く、厳選された商品から安心して選ぶことができます。
一方、株式やETF、不動産RIET、色々な種類の投資信託などに投資したい経験者にとっては、ちょっと物足りません。そんな経験者の方には、一般NISAがおすすめです。
2つ目に、毎年の投資上限額です。
一般NISAは年間120万円、つみたてNISAは年間40万円となっており、投資額が40万円を超えるかもしれない場合は、一般NISAを選びましょう。
3つ目に、非課税期間です。
最長非課税期間が、一般NISAは5年間、つみたてNISAは20年間となっています。
株式など上がったら5年以内に売却する場合は、一般NISA。
長期で資産形成される方は、つみたてNISAが適しているでしょう。
併用はできない!どちらにする?
NISAとつみたてNISAは併用することができません。変更することはできますが書面での手続きも必要で、
1年に1度しか変更できません。また、1年で非課税枠を既に利用している場合は翌年以降しか変更できません。
したがって、どちらが適しているか、理解した上でNISA口座を開設した方が後で面倒になりません。
端的にいってしまうと、
初心者の方はつみたてNISA
経験者・投資知識がある方・株式に投資したい方・投資額が大きい方には一般NISA
が適しています。
是非、NISA口座を開設して投資を始めてみてくださいね。