主婦がiDeCo(イデコ)に加入するメリット

iDeCo(イデコ)とは?

iDeCoとは、確定拠出年金の1つで、加入者が拠出した資金を加入者の指示で運用し、その損益が受給額に反映される私的年金です。

主婦の方がイデコに加入する4つのメリットとは?

1.老後資金の資産形成

■会社勤めではない主婦の年金制度

 

第1号被保険者

所得130万円以上

自営業者

第2号被保険者

パート先等の厚生年金に加入

第3号被保険者

配偶者の扶養に入っている

3階 イデコ DCまたはイデコ イデコ
2階 国民年金基金 厚生年金  
1階 国民年金 国民年金 国民年金

年金制度は、3階建といわれており、1階部分の国民基礎年金は満額受け取れても年額780,100円(平成31年度)となり、約月額65,000円となっています。

1階部分だけでは、老後とても生活できそうにありません。

例えば、夫が会社員(厚生年金)で、扶養に入っている妻(国民年金のみ)の場合、平均の世帯で、老後生活は毎月5万円不足する想定がでています。

したがって、特に第1号、第2号被保険者である主婦の方は(パート先の厚生年金に加入、会社員でない主婦)、イデコで老後資金のために資産形成しておくことが大切です。

2.所得税・住民税の節税

イデコの掛金は全額所得控除となり、支払う予定の所得税・住民税を軽減することができます。ただし、収入のない方は、この節税メリットを受けることはできません。節税メリットを受けられるのは、自営業等の所得38万円以上もしくはパート等の給与所得103万円以上です。

この節税メリットは、所得が高い方がメリットが大きくなります。配偶者と比較して、所得が高い方が優先的に掛金を拠出しましょう。扶養に入っている主婦の方なら、夫の方が所得が高いので、夫の会社の企業型確定拠出年金(DC)のマッチング拠出またはイデコに掛金を拠出する方を優先すると、節税メリットが大きいです。

3.運用益が非課税

イデコでの運用益は全て非課税になります。

4.受取時に税制優遇

受取時に一括で受取れば退職所得控除、確定年金で受取れば公的年金等控除の適用を受けることができます。退職所得控除はイデコの加入期間や勤務期間が長いほど控除が大きくなります。自営業や扶養に入っている方であれば退職金がないため、税金がかからない可能性が高いです。

イデコの最大デメリット

イデコの最大のデメリットは60歳まで引き出せないことです。毎月の掛金は無理のない程度で支払い、運用するようにしましょう。