株式で損をした!主婦が繰り越し控除をするデメリットとは?

上場株式等に係る譲渡損失の損益通算及び繰越控除とは?

上場株式で生じた損失をその年の株式の配当金と損益通算し、さらに翌年以降3年間の株式の売却益と配当金と損益通算することができます。

例えば、2019年に100万円の損失を出し確定申告により繰り越し控除を選択すると、2020年に20万円の利益・2021年に50万円の利益・2022年に30万円の利益が出た場合、2020年・2021年・2022年の利益は2019年の損失と相殺され、課税されなくなります。

扶養に入っている主婦は何が問題?

主婦の扶養には、配偶者控除で夫の所得税が軽減される税制上の扶養と社会保険料を払わなくて済む社会保険上の扶養があります。

配偶者控除は、扶養されている者がパートなどの給与所得が103万円以下または自営業などの所得が38万円以下の場合に適用されます。

また、社会保険上の扶養は、所得が130万円以下である場合に適用されます。

繰り越し控除をすると、株式にかかる課税が0となても、上記の扶養を判定する「合計所得」は、繰り越し控除前の所得が適用されるため、上記の2021年の場合配偶者控除が外れ、夫の所得税が上がるかも知れません。

また、特定口座で確定申告不要を選択している場合は、株式利益は、扶養の判定基準に含みませんが、確定申告することで利益が扶養の判定基準に含まれてしまい、利益が130万円以上になった場合には、国民年金保険料と健康保険料の負担が増える可能性があります。

繰り越し控除をする場合は、税理士または最寄りの税務署に相談してからにすると、安心です。